新型コロナウイルスワクチン接種に関する注意点(厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」から抜粋)
1.ワクチンを接種することが出来ない方
①明らかに発熱している方(基本的に37.5℃以上、平熱と比べて発熱と判断され
る場合)
②重い急性疾患にかかっている方
③ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症の既往歴のある方
④上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある方
2.ワクチンを接種するのに注意が必要な方
①過去に免疫不全の診断を受けた方、近親者に先天性免疫不全の方がいる方
②心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患がある方
③過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが
疑われる症状が出た方
④過去にけいれんを起こしたことがある方
⑤ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方
⑥抗凝固剤を服用の方や血小板減少症または凝固異常のある方⇒接種後、接種部位を
3分間程度圧迫して下さい。
3.過去にアレルギー反応(食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症)、
じんま疹など)やアナフィラキシーを起こしたことがある方、蜂アレルギーのある方
⇒ワクチン接種を受けられないわけではありませんが、接種後にアナフィラキシーや
アレルギー反応が起こらない事を確認するために通常より長く(30分程度)、
院内にとどまって経過観察して下さい。
4.妊娠中・授乳中の方
①妊娠中の方も接種はできますが、安全性に関するデータが限られているため、接種のメリットとデメリットをよく検討して接種して下さい。日本産婦人科学会では、「感染リスクが高い医療従事者、重症化リスクがある可能性のある肥満や糖尿病などの基礎疾患を合併している方はワクチン接種を考慮する」と提言しています。
②授乳中の方は現時点で特段の懸念が認められているわけではなく、海外でも接種の対象とされています。